捨てられた雑誌

2016/09/23代表ブログ

捨てられた雑誌

捨てられる雑誌が山のようにあった。

お客様に渡す一般紙。

VERY

GOETHE

MART

家庭画報・・・

美的

ar

美容雑誌。

しんびよう

TOMOTOMO

PREPPY

HAIR MODE

MARCEL

朝私が高校生の面接をしていた時になんとなく目についたので、

「こんな雑誌があるんだよ。

とにかく、自分が気に入ったスタイルを見るだけでもいいから見てごらん。

中には、有名になった美容師さんが駆け出しの時にどんな思いで仕事をしたり、

練習をしたりしていたかが書いてあるから読んでご覧」と。

「えーっ、いいんですか?!すごい嬉しいです!」

もう捨てる雑誌なので、5冊くらい見繕ってプレゼントした。

残った雑誌を捨てようとひもでくくっていると

「えーっその雑誌どうするんですか?」との声。

「捨てるんだよ。」

「ください!」

「いいよ、何冊?」

「全部」

一般紙から美容雑誌まで全部でおよそ20冊以上あったと思う。

3回に分けて運んでも、結構な量だ。

「ところでどうするの?」

「勉強するんですよ」

こういう子は伸びます。

感性を育てるのは自主性がほとんど。

美術館に行ったり、デザインに興味を持つのはもともと感性に優れた人。

美しいものに触れる機会の多さが3年後には大きな差になって現れます。

創造性は自らの興味に比例して伸ばされるからです。

「○○さん、雑誌いる?」

「えーっ、いらない。そんなもの読まなくても私は大丈夫。」

読む読まないの問題ではないのかもしれない。

関心を持つこと。

どこからでも吸収しようとする心構え。

興味。

本も然り。

本は心の栄養とはよく言ったものだ。

やはり本を読まない人は、心の底が浅い。

人が言うことの意味を理解できず、自分の感情をコントロールできない。

何が正しくて、何が不健康なのか。

言葉も持たないので、人から理解されない。

人に興味を持たなくなってしまっている現代。

そんな自分に気が付かない現代。

やさしさの意味。

楽しいの意味。

私たちはもっともっと人に関心を持ち、この日本という国に関心を持たなければならない。

そして私たち先人は、後に続く人たちにそれを伝えていく義務がある。