三顧の礼

2011/05/06代表ブログ

三顧の礼

「ドラマ三国志」にはまっている

今まで、いろんな「三国志」を観てきました。
アンディーラウが超雲子竜に扮する「三国志」
映画版の「関羽雲長」「諸葛亮孔明」「赤壁の大戦」
もちろん、「レッドクリフ」
そのどれよりも、自分の感性にぴったりの「三国志」
「史実三国志」は実際の話ですが、
「三国志演義」は小説ですから
自らの想像を膨らませて楽しんでもいいのです。

昨日は、赤壁に並ぶ「官渡の戦い」を観ました。
すごい迫力、映画に勝ります。
70万の大軍を擁する袁紹、その10分の一、7万の軍隊を擁する曹操。
袁紹が負けたのは、軍隊の弱さというよりも
リーダーとしての袁紹のふがいなさです。
桶狭間を思わされる教訓です。

三国志がみなに愛されるのは、
そこここにちりばめられた、人間の本質が語られる部分なのではないでしょうか。

そして、今日観たのは
かの有名な「三顧の礼」

このドラマの素晴らしいところは
映像の美しさにもあります。
三顧の礼は、軍師の必要性を痛切に感じた将軍劉備が
一市民である諸葛亮を、3度にわたって迎えに行くというエピソード。
竹林茂る山河の中に、隠遁生活をする諸葛の庵は
本当に美しい。
将来、引退したらこんな世界で暮らしたいものだと
本気で思ってしまう住まいです。

本で読むと、すらっと読んでしまった印象の「三顧の礼」も
関羽や、張飛の苛立ちを観ていると
ほんとにやきもきし、
人徳のある人物とは、この劉備のような人なのだと
思えてしまい、本当に勉強になります。

3度目にして、その意向を汲んでくれた諸葛亮に対して、
深々と礼をする劉備。
「誰にも仕える気は無い」と言っていた孔明も
仕えるに足る人物にめぐり合えた喜びに
涙ながらに手を携えます。

もう、この場面では感動で涙が出そうでした。

私も、経営において一番大事なのは「人」だと信じています。
新しく、人を迎えるにあたっては
この「三顧の礼」をいつも念頭においています。

「三国志」に限らず、
さまざまな歴史は、「人」や「社会」のあり方を元に
「どう生きるべきか」をいつも教えてくれます。

仁、義、礼、忠、信、徳
孔子いわく、「恕」すなわち思いやりが
一番大切なのだと。
仁という漫画がとてもはやっています。
確かに面白いです。
まさに、仁を地で行く主人公の姿に学ばされます。

礼、今まさに一番失われつつあるものです。
先人(先輩)を立てず、「すべて人は同列」
と感じさせてしまう振る舞い。
その気は無くとも、その精神を親は受け継がせるべきでしょう。
あいさつができない若者があまりにも多い。
「あいさつは、相手に伝わってこそ挨拶。」

ACのコマーシャルで、
「心は見えないけど、心遣いは見えます。思いは見えないけど、思いやりは見えます。」
という詩がはやっています。
この詩集が大変売れています。


「仁」「竜馬」など、人や国家のために
尽くす物語がうけるのは、
みながそれを欲しているから。

これからの日本を担うのは、若者。
ぜひ、歴史を紐解き、
先達に学び
未来に生かし、次代につなげていってほしい。

「三国志」是非見てみてください!