ボランティアカット

2012/05/22代表ブログ

ボランティアカット

今月から第4火曜日に、東庄病院でボランティアカットをすることになりました。

土屋君の発案で、この日を迎えるまでに何度かミーティングを行い、病院の方とも打ち合わせを重ねてきました。

今日は初めてということもあり、車椅子の患者さんが2名、寝たきりの方が3名。

なんせ初めて。
準備に少し戸惑いました。
ただ、車椅子の方は技術的にはそう問題ありません。
今回の失敗は、お手洗いに行きたいという患者さんの希望に応え、お手洗いに連れて行ってしまったこと。
実は、ひとりで用を足せない方だったのです。
カットするだけでなく、ひとりひとりの患者さんの容態もよく考えて対処しなければならなかったのです。


問題は、寝たきりの方。
土屋君が担当した方は、背中に枕を入れて後頭部が浮いた状態でカットできたので、さほど問題は無かったと思います。

私が担当した2名は、完全に寝たきり。
枕から頭が上がりません。
はじめの方は、秋葉君にヘルプしてもらい、何とかカット。
いや厳しい。
普段の技術とはまったく違う技術が必要です。
すごく勉強になりました。
カット理論を完全に理解していないと無理ですね。
さらに問題は寝たきりの2人目の方。
まったく頭を上げられません。
仕方ないので、看護師さんと打ち合わせして、見えているところだけすっきりさせました。
今回は初めてなので、次回こんなものがあったらとか、こんな風にしてみたらとかいろいろ考えながらカットしていきました。
寝たきりの方はほとんど会話にならないというか、わたしが誰かもわかっていないと思います。
でも、ちょっと手前味噌な感想ですが、カットされて気持ちがいいというか、なんかうれしいと思っていただけているような気がしました。

わたしは、母の看病をしてるときに何もしてあげられませんでした。
動けない母が、じっとわたしを見つめて・・・ただ見つめているのを思い出します。
細く骨と皮ばかりになった母の手が、こわくて握ってあげられなかったのを思い出します。
何で、何もしてあげられなかったのか・・・
あれから7年。

わたしにとって美容師の仕事とは、きれいなデザイン、かわいい、かっこいいデザインを作ること。
その人に似合う、ライフスタイルをもっともっと楽しいものにお手伝いをする仕事。
そんな風に考えていました。

それは変わらないのですが、それはあくまでも一部分であって、すべてではないと気づきました。
今回はボランティアなので無料です。
スタッフへの報酬もありません。
お休みを使っての行為です。

わたしはとても幸せを感じました。
今まで、何万人とカットしてきましたが、これまでに感じたことの無い充実感を得られました。
正直、打ち合わせの段階ではここまで想像していませんでした。
普段の仕事では、ヘアースタイルがきまってうれしいとか、感動したとか言われます。
でも今回は、正直満足いくスタイルにはなっていないかもしれない。
うれしいとか、感動したとかは言われません。
そんな中、自分が感じている新しい使命感に、今まで感じなかった
美容師としての大切な一面を教えていただいた、
そんな一日でした。

来月はもっとうまくカットできるようにがんばろう!

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