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「影法師を読んで」というスタッフの読書感想文への返事

2014/03/30代表ブログ

「影法師を読んで」というスタッフの読書感想文への返事

幸せな人生って何でしょう?果たして、彦四郎は不幸せだったのでしょうか?彦四郎は、自分のために生きることはできなかったのでしょうか?彦四郎はすべてを計算して、勘一の志のために人生を使ったのだと私は感じました。おねは勘一と別れなければならなかったのでしょうか?おねはなぜ別れたのでしょうか?おねは自分から不幸せになるために、勘一に離縁を申し込んだのでしょうか?私にはみな、自分のために決断を下しているように思います。もちろん、相手の志のために自分ができることを考え選択したのです。その志は、勘一のためではなく、もっと大きなもののため。たぶん勘一のためにだけ、2人は人生をささげたのではないのだと思います。勘一がなすべきことに対して、自分ができることをしたまでなのではないでしょうか。自分の価値観で人の価値観を計ってしまうと、その人の本当の気持ちに触れることができなくなってしまうかもしれません。人それぞれ、いろんな価値観があります。永遠の0の宮部にしても、彼は生きて帰ることができたのにしなかった。あえて、自分の身を不毛な「特攻」にささげなければならなかった。それは、誰かの命令ではなく彼の「こころ」なのだと私は感じます。命をかけた選択に「かわいそう」や「せつない」は侮辱のような気がします。私がそう思われたら、とてもいやです。わたしが、人から思われる自分に対する感情で、一番傷つくのが「かわいそう」です。私たちが真剣に生き、真剣に物事を捉えた時、自分の足で歩くことができるのかもしれません。真の気持ちを悟るには、人は十分な汗や涙、場合によっては血が必要なのかもしれません。でも、今の時代はそれを許しません。私たちが本を読み、他人の物語に触れる時、擬似的に汗をかき涙し、血を流すことができます。そこにある事実に対して、真実を見極める目を持って生きることが、これからの時代には必要です。少なくとも、ひとつの事実に対して、2つ以上の相反する見方で物事を捉える癖をつけておくべきなのかも知れません。果たして、彦四郎は不幸せだったのでしょうか?

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