自由に生きること(読書感想文の返事)
自由に生きられないのなら、こんなに苦しい事はありませんね。私は大学生のころ特にやりたい事もなく、会社員になろうと思っていました。会社員になって初めて、この先40年、ずっとこの仕事を続けていく事の苦しさを感じました。もしかすると、ここで「せっかくいい会社に入ってお給料も良いし、休みも人並みにある。特にやりたい仕事ではないけど、楽だし良いか。」と思ってしまう人がとても多いのかも知れません。ここまで育ててくれた親の事を考えても、「妥協」せざるをえないのかもしれません。私は親を裏切って美容師の道を選びました。相談すれば必ず反対されるのがわかっていたので、全て事後報告です。もしかすると、普通はこの辺のことができない事が、自由に生きられない理由なのかもしれませんね。24歳で初めて美容室に勤務する事になったわたしにとって、当時はたくさんの「年下の先輩」がいました。この世界は実力主義です。4年以内に全ての先輩を抜くと決めました。でも私にとって、年下でも先輩は先輩、美容師としての先輩です。また、年上なら、実力が下でも先輩は先輩、人生の先輩だと考えるべきです。この辺をわきまえずに、謙虚さを忘れた言動や行動を取ってしまうとかえって自分を貶めるものになってしまいます。また逆に先輩を先輩と敬うことは、自分自身にとってプラスになる事でしょう。案外、後輩はその辺をしっかり観察しているものです。実力で他を圧倒し、決してそれをひけらかさない。それが、カッコいいというものだと私は思います。「永遠の0」に出てくる主人公、「宮部」は下士官にも敬語を使っていました。私はそれを読んだ時、カッコいいと思うと同時に、自分がC-Loopに勤め始めたときの店長がいつも自分をさん付けで呼んでいたのを思い出しました。もちろん私は何も出来ないインターンで、店長より年下でした。その店長は誰からも愛され、尊敬される方でした。男の「カッコイイ」は私もずっと考えている事です。きっとそれは「信念」とか「軸」とかの太さではないでしょうか。そしてそれは自ら「試練」のようなものを潜り抜けていった回数に比例すると考えます。つまり、人がやらないようなチャレンジを繰り返し、失敗したり、うまくいったりした経験の質と数に比例するのだと思います。つまり、男とは言い訳をしない「逃げない」人のことだと私は考えています。共に、「カッコいい男」を目指しましょう!