私たちが基本としているもの。
昨日の営業後に近藤のスタイリスト試験が行われました。
本来の試験日(火曜日のマインズデイ)に受験できなかったので、特別に設けられた試験です。
彼女はあと、モデル試験を2つ合格すれば晴れてスタイリスト。
シルフェのスタッフ全員が見守る中、試験は行われました。
結果、今回の試験で彼女は合格できませんでした。
私は合否にかかわりませんが、毎回試験の経過と完成スタイルは見させていただきます。
アドバイスもします。
マインズの技術チェック試験は約30項目程度あります。
そのほとんどがマニュアルがあり、それをできること、そしていずれそれを部下に教えることができることが合格基準となります。
マニュアルはある一定のレベルまでは、教えるための統一ツールとして有効です。
教える側も教わる側も、理解しやすいものになります。
実はそこが罠になります。
ともすると、マニュアルができればいい。
そこがゴールになってしまいがちです。
マニュアルはあくまでも基本。
それは出来なければなりませんが、できたからと言ってお客さまも自分自身も満足いくものを作れるかどうかは別問題です。
私たちが素材としているものは心が通う人間です。
木や石、粘土やブロンズではありません。
また、そこがこの美容師の仕事の楽しさであり難しさです。
自分自身が作ったものが最高のものであること。
自分にしか表現できないものであること。
その人を最高に引き立ててあげられるものを提案し、作れること。
若いスタッフと話していると感じるのが「受け身」。
与えられたものはしっかりとこなす。
やればいいことをしっかりやっていることが大切だと思い込んでいる。
それがマニュアル。
私がサラリーマンをやめて美容師を選んだ理由が独自性。
自分自身を限りなく表現して、その対価をいただく。
そんな仕事がしたいと思って選んだ職業です。
美容師の仕事が好きな人のスタイルは、とてもいいものを作ります。
でも、美容師の仕事を単に労働と考えている人は、お客様の満足度もとても低いものです。
世の中に星の数ほどの美容師さんがいます。
お客様はたくさんの美容師さんを経て、私たちの前に来ていただけます。
その期待たるや・・・
そこまで想像できて第一歩。
わたしに任せてください。
私が必ずあなたを、今までで一番きれいにして見せます。
今まで思いもよらない、そんな提案をさせていただきます。
私に出会えたことを喜んでいただきます。
そして、だれもが考えもしなかった思いを込めて施術させていただきます。
マニュアルを超えた勉強の積み重ね。
先を見た考え方、思い。
マインズが基本としている「教育」
それは単に巻き方や切り方を教えるものではありません。
それは本人が勉強したいと思わせること。
お客様を本気できれいにして差し上げたいと思わせること。
美容師の仕事が心から楽しいと思わせること。
それには、まず、教育者自らがそう思っていること。
そこをはき違えず、これからも教育者の教育に力を入れていきます。
美しいという感性。
やさしさの表現。
私はこの美容師という仕事を、もっともっと深く伝えていきたい。
本物の心を伝えていきたい。
