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明日生きているとは限らない生き方。

2016/12/27代表ブログ

明日生きているとは限らない生き方。

何年か前に読んだ「世界から猫が消えたなら」がDVDになっていたので、借りて見てみた。

川村元気さんのストーリーはなかなか哲学的で面白い。

私自身はこんな話が大好きです。


物語は悪性の脳腫瘍で今すぐ死んでしまう危険性があるという主人公に、「悪魔」が「この世から何かを一つ消せば、寿命を1日伸ばしてあげる」という提案をします。

消すものは悪魔が決めるのですが、「電話」、主人公の趣味の「映画」、父の仕事でもある「時計」と順番に消していきます。

最後に家族のように大好きな「猫」を消す提案をされるのですが、ここで主人公は「死」を覚悟しつつ「大切なこと」に気づくという内容です。


一つ一つにそれぞれの意味や深い事情があり、受け取り方も人それぞれなので、簡単にここでは書くことはできません。


このストーリーは「何かを得るためには、何かを捨てる勇気を持たなければならない」

という点が大きな軸になっていると思います。

先日スタッフとも「何かを得るために、場合によっては友人との友情も無くす勇気が必要」といった点について軽い議論があったばっかりなので、この点が気持ちに留まりました。


いま、何不自由なく生活できてしまう世の中で、なんでも手に入ってしまうその裏側では、自分自身、失っているものの重要さに気づいていない人が多い気がします。


給与に不満を持っている人ほど、自分に投資していない気がします。

食事もカロリーや栄養バランスを気にしない人ほどエンゲル係数は高く、お金も健康も失っています。

時間がないと言っている人ほど、趣味を持たず、本も読みません。

趣味を楽しみ、本を読み、人との交流を大切にし、学んでいる人はタイトに時間をつかっているのに「時間がない」とは言わないのです。

休日の過ごし方も違うでしょう。

「休日は体を休めるもの」といった考え方はしないはずです。


主人公が様々な選択をする中で、行きついた感情は、「家族」や生きていること、食べられること、学べる事などの「当たり前のこと」に対する「感謝」。

私だとここに「スタッフ」「仕事」「あらゆる方面の友人」など関わり合うすべての方が入ります。


何気に当然と思っている「当たり前にできること、そこにある事」にしっかりと焦点を当てて、「ありがとうの気持ち」を持てることが大切。

それができれば、人や物に対する見方は全く変わってきます。

自分自身に対する見方も全く変わってきます。


明日生きているとは限らない生き方をしていきます。