暖かい日差しの中で
散歩の途中で菜の花畑に出会った。

ミツバチが一生懸命働いていた。たくさん、みんなで協力し合って蜜を集めていた。
菜の花は風に揺られながら、ミツバチを振りほどこうというわけでもなく、受け入れようとするわけでもない。
暖かい日差しの中で、それぞれに自分のやるべきことを、ゆっくりとこなしている。
その営みは穏やかに時の流れの中に溶け込んでいた。
春はすっかり町にまで下りてきている。命が喜んでいる。
自分はこの自然の営みの中に、生かされているのだ。
菜の花を揺らす風の中で、私の体はしっかりと脈打っている。