生きるということ

2011/12/16代表ブログ

生きるということ

友人のお見舞いに行ってきた。
先日の10月に一緒に自転車のレースに参加したチームメートである。
まだ2ヶ月しか経っていないというのに、
彼にはもうすでに私を認識することはできない
目を開いていてもそこに私の姿はなく、
言葉をかけても、その意味を理解することはない。
50年も生きていると、やっと生や死というものが
少し身近に感じられるようになる。
しかし、「精神的な死」というものを感じたのは初めてだった。
そしてそれは、私や私が大切にする家族、友人達にまったく無関係ではない。
20代、30代で死を感じる人は少ないでしょう。
もうすぐ50代になる私には
私に残された時間が、頭の後ろに冷たく張り付くのを感じる。
そしてまた死を感じて、初めて「生」というものが少しわかった気がする。
それは、まさに表裏一体で、まったく同一の存在としてそこにある。
自分が、生まれてきた意味や自分がここに存在する意味。
次の世代に「生」をつないで行くことにこそ、
自分の、自分たちの使命があるのだ。