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美容師という職業(スタッフへの返信)

2014/06/24代表ブログ

美容師という職業(スタッフへの返信)

私は22の時に、はじめて真剣に自分のやりたいことについて考えました。それまでの自分はだめだめ人間の典型だったと思います。親に迷惑をかけながらも、目的意識を持たずにだらだらと生きてきました。いざ社会の中に放り出されたとき、やっと気づいたのです。自分が本当にやりたいことは何か?私が美容師を選んだ理由は「物を作りたかった」からです。自分の中から湧いてくる「想像」を「創造」したかったのです。どんどんわいてきました。自分の頭の中に美しいものがあふれかえりました。何でもよかったのです。創れるなら。自分の感情を形に出来るなら。ただそれだけです。それが私にとっての「楽しい」でした。今、世の中が変わり面接でも「待遇」がもっとも質問されます。私が自分の面接で重視したのは「どう私を育ててくれるのか」でした。ただその一点のみ。お給料が少ないのは、食費を削ればいいこと。毎日0時まで練習し、3時から4時くらいまで飲みに行く(先輩のおごり)休みのほとんどは勉強会に出かけ、無い日は撮影したり美術館に行ったり。ONとOFFの区別は無く、電車に乗っていても前の人のヘアースタイルをシュミレーションしてました。食事に行けば、店内の内装からメニュー表、接客に至るまでどこかにヒントは無いかと自然に目が行きます。誰にも負けたくなかった。一番でいたかった。この美容という分野では一番でいたかった。それが確認できている限り、めちゃくちゃ楽しかった。最高でした。

「接客」「おもてなし」は基本です。あくまでも私たちは美容師で、「技術」が一番です。それを忘れなければ、いつまでも「楽しい」環境で過ごすことが出来ます。
美容師が職業としての枠を超えるのです。
職業、仕事としての枠を超えると、「休み」の概念がなくなります。
美容師とはそんな人たちです。