軍議
大河ドラマは好きですか?
私は以前あまり観てはいなかったのですが、
「龍馬伝」あたりから見るようになりました。
坂本龍馬にとても興味があり、司馬遼太郎の「竜馬が行く」
を読んでからは大きな夢を抱いて、
日本中を駆けずり回る竜馬の姿にあこがれたものです。
その後、ツタヤで「篤姫」「江」「秀吉」「風林火山」などを借りて観まくりました。
今は大好きな人物、真田幸村を描いた「真田丸」を楽しんでいます。
わたしはリアルタイムでテレビは観ないので、だいたい録画して空いた時間に観ます。
先日「軍議」を見ました。
そこでは、幸村が城を出て戦うことを提案。
ところが浪人集の集まりである豊臣方はなかなか軍議がまとまらない。
難攻不落の大坂城にいる淀君らは戦さが怖いので、籠城を譲らない。
結局、秀頼の一言で攻めることが決まります。
ドラマなので「おっ、いい方にいったな、そうそう」とわかっている展開なのに感情移入してしまいます。
が、まだ母である淀君は譲らない。
これ、職場でもありませんか?
視点が違うと、なかなか意見がまとまりません。
淀君やその周りの戦わない人たちが見ているものと、
実際に動こうとしている人では見えている世界が違うのです。
また、相手の戦力や考えを読んでの判断と、
自分の都合を中心に考えた判断では全く出てくるのもが違いますね。
よくあります。
もどかしいですね。
歴史では結局幸村の采配で、家康は大阪城を落とせません。
これが「冬の陣」
いかに大勢を見て判断するか。
でも、学んでいない人には見えません。
学ばなければ学ばないほど、自分の都合、今の状況しか見えません。
全体の都合、これからどうなっていくのかの予測。
結局、リーダーが学んで、それをみんなが納得するプレゼンをする。
みんなが動く仕組みを作る。
みんなをモチベートして、心から動くようリードしていくことが重要です。
歴史は本当に面白い。
事実だけに説得力があり、そこには人間の本質、組織の本質があふれています。
幸村は「夏の陣」で無名の兵士の槍に倒れますが、3度徳川陣を脅かします。
ここで、家康は死んだとまで噂されるくらいです。
これも「信念」のなせる業だと私は受け取ります。
必ず勝つ。
自分は広い意味で正しい。
自己都合ではなく、もっと大きなもののためにやり遂げる。
(それは時として、周りの人の価値観では理解できないものもある。)
リーダーとは、正しいものは曲げず、尚且つ勝つためにみんなをモチベートしていくことが使命だと理解しています。
