得るものと捨てるもの
営業中、20年前からご来店いただいているお客様と、
私が美容師を志したときの話になった。
私は23歳でサラリーマンを辞め、美容学校に入学し、
24歳で横浜のお店に入社しました。
当時は本当にお給料も安く、
2万円の家賃を払うと生活費しか残らないような生活でした。
でも、職人の私は勉強しないと売り物が無いわけで、
何とか勉強代を捻出しなければならなかったのです。
削れるのは食費だけ。
月に¥8000の予算で食事を作っていました。
もちろん、3食自炊です。
お米は送ってもらっていたので、
案外栄養価の高いいいもの食べてました。
今、アシスタントが毎日コンビニ弁当を食べているのを見ると いろんな意味で、少し残念です。
まず、1食に¥1000くらいかかっていることです。
私だと、1週間しか生きられません。
いや、3食で¥3000なら3日しか生きられません。
また、栄養価の問題です。
私たちはクリエイティブなお仕事です。
添加物テンコ盛りのコンビニ弁当やカップ麺の食事をしているスタッフが
いい作品を作れるわけがありません。
話しをすると、このような子はなんとなく 受け身の子が多い気がするのは、
気のせいだと思いたいですが。
世の中が便利になればなるほど、お金の使い方が問われる気がします。
物ではなく、自分に投資すること。
少しのお金しかないのなら、それを何倍にもするような使い方を考えること。
お給料が増えても、生活を変えないこと。
お給料が増えないのに、不似合いな車に乗ったり、家に住まないこと。
でも、美術館に行ったり、本当においしいものを食べ、
本当のサービスを受け、ぜいたくなホテルに泊まるのは「自分に投資」の中に入ります。
くどいようですが、20代で貯金はしてはいけません。
どんどん自分磨きにお金は投資すべきです。
お金と時間は使わなければならないし、
使えば必ず何倍にもなって返ってくるものだからです。
豊かな人生を歩むために、若き日を大切にお過ごしください。