オーナーブログVOL.3 「うちは教育産業だ」という言葉が、私の美容人生を変えた
2026/07/22代表ブログ横浜のサロンに入社した初日のことを、もう一度思い出してみます。
同期はほとんどが18歳。24歳で美容学校を出たばかりの私は、明らかに年上でした。
少し肩身の狭い気持ちで、朝礼の輪に並んでいました。
社長が話し始めたのは、シャンプーのやり方でも、鋏の握り方でもありませんでした。
「うちは美容業だけど、実は教育産業なんだよ。」
一瞬、意味が分かりませんでした。技術を売る仕事のはずなのに、なぜ「教育」なのか。
社長は続けました。
技術は、伝える力がなければ広がらない。伝える力は、相手をどれだけ本気で見ているかで決まる。
だから、うちが本当に育てているのはハサミの腕じゃなく、人なんだ、と。
その日から、私の中で仕事の見え方が変わりました。
お客様の髪を綺麗にすることは、ゴールではなく入り口でした。
目の前の一人にどう向き合うか。先輩は後輩にどう技術を渡すか。
すべてが「人を育てる」という一本の線でつながっていたのです。
正直、若い頃の私はこの言葉の重さを、頭でしか理解していませんでした。
本当に分かったのは、自分が教える側に立ってからです。
技術は、一度教えたら伝わるものではありません。同じことを何度も、何度も伝える。失敗しても待つ。
育つ速さは人それぞれで、焦らせても意味がない。根気のいる仕事です。
それでも続けられたのは、あの入社初日の言葉が、ずっと私の中にあったからです。
マインズという会社を作った時、迷わず「共に育つ」を理念の真ん中に置きました。
あの日、社長からもらった言葉を、今度は私が次の世代に手渡す番だと思ったからです。
技術だけを追いかけていたら、きっと今の私はいません。
「人は、人によってしか育たない。」
あの朝礼で聞いた一言が、40年経った今も、マインズの現場で生き続けています。
MINDS代表 池田 浩




